Subgingival air-polishing with erythritol during periodontal maintenance: randomized clinical trial of twelve months.
Müller N, Moëne R, Cancela JA, Mombelli A.
エビデンスメール配信 Vol.21 (2017年10月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。
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被験者:30名
実験環境:口腔内(歯肉縁下)
期間:12ヶ月
目的:
ポケットが残存するメインテナンス患者に対して新しくエリトリトールを主成分にした
パウダーを用いたエアーポリッシング器機の利点を評価すること
試験群と対照群
メインテナンス期間にある残存ポケット深さ≧4mmを有する健康な被験者30名を選択
器機:
- 実験群: EMS AIR-FLOW Master PiezonにPERIO-FLOWノズルを装着し、エリトリトールを主成分にしたパウダー(14μm; AIR-FLOW Powder PLUS)を使用したエアーポリッシングを行った
- コントロール群:EMS AIR-FLOW Master PiezonにEMS SWISS INSTRUMENTの Perio Slimチップを使用した超音波スケーリングを行った
手順:
- プロービングの深さが4mm以上の部位に対し、初診時、その施術から3、6、および9ヶ月後に治療を行った
- 以下の臨床変数が記録された:ポケット深度とプロービング時出血の有無
- 被験者は、痛みや不快度の認識レベルを以下の通り視覚的アナログ尺度を使った評価を求められた1 – 不快 10-快適
結果
- 両群においてベースラインから12ヶ月後までに有意的なポケット深度の減少が見られた
- 試験群において残存ポケットとBOPの占有率の有意的な減少が見られたが、対照群では統計的な有意差は見られなかった
- エリトリトールを主成分とした新しいパウダーを用いたエアーポリッシングは、超音波スケーラーによる処置よりも快適であったと判断された