Treatment of peri-implantitis using an air polishing device with erythritol powder or mechanical debridement: a randomized, controlled split mouth clinical study
エビデンスメール配信 Vol.24 (2018年1月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。
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目的/仮説:
本研究の目的は、中程度のインプラント周囲炎を非外科処置にてエリスリトールパウダーを用いた歯面清掃器の有効性を機械的なデブライドメント(超音波スケーラーにピークチップとテフロン製キュレット)を対照群として評価することである。
材料と方法:
インプラント周囲炎と診断された少なくとも2本のインプラントを両側に有する10人の患者がこの研究の為に募集され、口腔を両側の分割した形式にて、実験群(APD):口腔衛生指導とEMS社製 Air Flow handy 3.0 Perioによるエリスリトールパウダー処置と、対照群(UCT):口腔衛生指導とEMS社製PEEK素材のPIチップを用いた超音波スケーラーによるデブライドメントとテフロンキュレットによる処置に無作為に割り当て、治療に対する患者の不快感への影響を軽減するべく局所麻酔下で処置を行った。
試験群では、Air-Flow Perioでエリスリトールを主成分としたパウダーを用い、近心、遠心、口腔前庭と口腔粘膜に沿って1部位につき7秒間の処置を行った。
対照群では、術者が必要と判断した時間の処置が行われ、その情報は記録された。
どのインプラントも、改良型の粘膜炎症度合い(MGI)、最終的な排膿、PPD、インプラントネック部(IN)から粘膜辺縁までを測定した距離からの退縮度合い、INからプロービング可能なポケット底部までのクリニカルアタッチメントレベル(CAL)そしてレントゲン写真からの骨喪失度合いがベースライン時および処置後3ヶ月で記録された。
結果:
ベースライン時の診査では、試験群と対照群の間に調査された診査項目のいずれにおいても統計的な有意差はなかった。
MGIの平均値は処置後3ヶ月の状態では、実験群と対照群の両方で減少がみられた。
両群間での比較では、処置後3ヶ月でのそれぞれ平均MGI値、PPD値およびCAL値減少の統計的な有意差が実験群(APD)でみられた。
結論および臨床的な意義:
APDは、皮下気腫の発生や、残留粉物によって潜在的に引き起こされる創傷感染などの悪影響とは関連しなかった。
この観察は、この機器を使用して近年発表された非外科処置で行う歯周炎とインプラント周囲炎の臨床実験で報告された安全性を確認するものであった。
平均処置時間はAPD群では3.25分、UTC群では13.50分であり、明らかな患者処置時間の短縮を示し、患者と術者の処置におけるより速い手段を選択することに導くであろう。
術後の創傷治癒は、どちらの群も良好であった。その差は微量でも臨床的な診査項目における改善はADPのほうが大きかった。
いずれのケースにおいても、エアーポリッシング器機は機械的な処置(超音波スケーラーとテフロン製キュレット)よりも効率が良く、処置時間の著しい短縮をもたらした。