The effects of erythritol air-polishing powder on microbiologic and clinical outcomes during supportive periodontal therapy: Six-month results of a randomized controlled clinical trial.
Hägi TT, Hofmänner P, Eick S, Donnet M, Salvi GE, Sculean A, Ramseier CA.
エビデンスメール配信 Vol.20 (2017年9月-1)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。
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目的:
- エリトリトールパウダーでのエアーポリッシングの物理的特性の評価と、SPT期間中患者における6ヶ月間の臨床的および微生物学的な測定可能な要因を評価する事。
材料と方法:
- 臨床研究に先立ち、エリトリトールエアーポリッシング(以下、EPAP)の粒径と研磨程度をグリシンパウダーエアーポリッシング(以下、GPAP)と生体外で比較。
- SPT期間中にある40人の慢性歯周炎の患者を無作為に2グループにわけ、歯肉縁下をそれぞれEPAPと手用器具でSRP処置する。
- ベースライン時のデータには、プロービング時出血(BoP+)とポケット深さ(PPD) 4mm以上が含まれる。
- 全ての処置は無麻酔下で行われた。
- SPT期間中、ベースライン、3ヶ月、6ヶ月時にEPAPまたはSRP処置が行われた。
- BoP、PPD、プラーク指数、クリニカルアタッチメントレベル(CAL)はベースライン時と、6ヶ月後に評価された。
- 無菌のペーパーポイントを用いて、歯肉縁下のプラークサンプルを処置サイトと、コントロールサイトの両方でベースライン時と6ヶ月後に採取した。
- 全ての処置時に、あらゆる副作用についての安全性評価が行われた。
結果:
- GPAPとの比較でEPAPは低研磨性を示したが、統計的な有意差は無かった。
- 6ヶ月の時点で、2グループ間での統計的差は観られなかった。
- EPAP、GPAPの双方でBOP、PPDの大幅な減少とCALは増加がみられた。
- 時間的効率と、患者快適度はEPAP、GPAP共に優れていた。
- 微生物学的評価では、歯肉縁下バイオフィルムの構造にわずかな変化が見られたが、歯周病原性細菌に影響はなかった。
結論:
- 手用器具でのSRPと比較して、歯肉縁下でエリトリトールパウダーをエアーポリッシング機器で用いる処置は安全で、臨床的にも微生物学的にも同様の結果が得られた。
- EPAPはSPT期間中のバイオフィルムの除去に使用可能である。