Three-dimensional defect evaluation of air polishing on extracted human roots.
Sahrmann P, Ronay V, Schmidlin PR, Attin T, Paqué F.
エビデンスメール配信 Vol.16 (2017年5月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。
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対象:セメント質
環境:生体外
背景:
歯周メインテナンスにおける歯根面は生涯を通じて研磨性をもつインスツルメンテーションにさらされる。
歯科医療従事者には効果的かつ低侵襲な技量が要求される。
エアーポリッシング技術の応用は機械的なインスツルメンテーションに対する良き代案となるであろう。
その効果、特に異なる粉が歯面に与える磨耗の形態や容積に関しての調査はなされていなかった。
予想としては低磨耗性のグリシン粉を20秒使用した場合が重炭酸ナトリウム粉を5秒使用した場合と比較して磨耗による欠損容積がより小さくなるとした。
目的:
この生体外実験の目的はセメント質に覆われた根面に対して重炭酸ナトリウム粉とグリシン粉が与える欠損を3次元的に評価することである。
材料と方法:
- セメント質に覆われたヒトの抜去小臼歯20歯をレジンキャップで覆う。
- インスツルメンテーション用として同一径の4ヶ所を開放した。
- 重炭酸ナトリウム粉とグリシン粉は最初に5秒間と10秒間適用され、次回は10秒間適用された。
- 清掃パワーと水量は最大値行われた。
- 各対象歯にマイクロCT撮影を用いて3回のスキャニングを行った。
- 欠損深度や容積の差はスキャン像を重ね合わせることで計算され、有意性を試された。
結果:
- 適用時間の増加に伴い、どちらの粉でも磨耗の増加が観られた。
- どの適用時間においても、グリシン粉による磨耗欠損は重炭酸ナトリウム粉のそれと比べて顕著に少なかった。
- グリシン粉を20秒間適用した際の歯質の喪失は5秒間の重炭酸ナトリウム粉を適用したそれと比べて顕著に少なかった。
- 重炭酸ナトリウム粉を20秒間適用して形成されたクレーター状の磨耗損失は象牙質中まで達した。
結論:
- 歯周メインテナンスにおいて特に露出根面を有す患者に対して重炭酸ナトリウム粉の使用は根面歯質の損失につながるので推奨できない。
- 低侵襲なグリシン粉を生涯に渡る長期的なメインテナンスで通常適用する事は良い選択肢である。
以上