Erythritol alters microstructure and metabolomic profiles of biofilm composed of Streptococcus gordonii and Porphyromonas gingivalis.

Hashino E1, Kuboniwa M, Alghamdi SA, Yamaguchi M, Yamamoto R, Cho H, Amano A.

エビデンスメール配信 Vol.18 (2017年7月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。

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目的:
口腔常在菌であるStreptococcus gordoniiと歯周病原因菌のPorphyromonas gingivalisから成る異型のバイオフィルムモデルを用いて、糖アルコールが歯周病原因バイオフィルム形成への抑制効果を評価すること。


結果:

  • 共焦点顕微鏡の観察より、S. gordoniiを基盤としてP. gingivalisの蓄積を最も効果的に減らしたのはであったのはキシリトールやソルビトールと比較してエリトリトールであった。
  • エリトリトールはS. gordoniiによる単一型バイオフィルム形成を適度に抑制した。
  • エリトリトールは、DNAやRNA喪失の結果として生じる成長の抑制、弱毒化した細胞外のマトリクス産生、ジペプチドの捕捉やアミノ酸代謝への変化などを含むいくつかの経路を経て2種類の細菌から成るバイオフィルムの発育を抑制する効果を持っている。

結論:

  • エリトリトールは歯周病の予防に使用できる。