Effect of erythritol on microbial ecology of in vitro gingivitis biofilms.

Janus MM, Volgenant CMC, Brandt BW, Buijs MJ, Keijser BJF, Crielaard W, Zaura E, Krom BP.

エビデンスメール配信 Vol.23 (2017年12月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。

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背景:
口腔疾患は良好な口腔衛生を維持すること、フッ化物を起用と同時に砂糖の摂取量を控える事により回避することができる。
また、エリスリトールのような人工甘味料による代用糖への置き換えは、う蝕予防効果があることがすでに証明されている。
それらはミュータンス菌(Streptococcus mutans)の量を減少させるだけでなく、6ヶ月間のエリスリトール摂取経過後のプラーク築造量も減少させる。
P-G菌(Porphyromonas gingivalis)は歯肉出血、そして歯肉炎、歯周炎に関与する細菌である。
Hashinoらは、エリスリトールがストレプトコッカス・ゴルドニ菌(Streptococcus Gordonii)の二重種バイオフィルムにおけるP-G菌の量を減少させることを見出した。
しかしながら、歯肉炎に関連する複数種のバイオフィルムに対するエリスリトールの影響を報告しているものはない。

目的:
生体外にて歯肉炎に関連するバイオフィルムの生態にエリトリトールが与える影響を評価すること。

結果:

  • エリスリトールは歯肉炎、歯周炎に関連する種類のバイオフィルムから、バイオフィルム形成初期のグラム陽性細菌が優位になる生態へと移行を促す。
  • エリスリトールは、口腔バイオフィルムの成熟を抑制し、生体にとって不健康な生態系の発達を防止する。
  • エリトリトールの存在下では、歯肉炎の表現型が抑制され、バイオフィルムの形成が減少した。

結論:
生体外実験ではエリスリトールが口腔内の生態に健康をもたらす可能性が示唆された。