G{B}Tで変わる、変える歯科予防
{バイオフィルム}を制する||ものは、歯周病ひいては||歯周病に起因する全身疾患を制する
バイオフィルムは、カリエスと歯周病の原因になるだけではありません。全身疾患にもバイオフィルムが関与していることが、近年さまざまな研究によって明らかになっています。
- 脳卒中
- 狭心症、心筋梗塞といった循環器系疾患
- 糖尿病
- アルツハイマー(文献へのリンク)
- 低体重児出産や早産、など
つまり、健康な毎日にはバイオフィルム管理が欠かせない存在だといえます。
GBTは、臨床家によって行われる「予防的なバイオフィルム管理」の標準手順です。8つのステップから成り立っています。
大事なことは、患者さんの快適性に配慮した方法で、侵襲性を抑えながら必要な歯面清掃をおこない、患者さんのメインテナンスの習慣づけをサポートすることです。
GBTは、インプラントや歯列矯正器具の周囲の清掃にも適用可能です。補綴・修復物やブラケットに傷をつけにくいため、ブラケットなどをつけたままで清掃がおこなえます。
GBTが生まれる「夜明け前」
じつは、ドイツで2012年頃、予防歯科に対する効果やありかたを問い直すような議論が持ち上がりました。
当時、臨床家による予防歯科(プロケア)にはエビデンスに裏付けられた標準が確立されていなかったことが、批判の勢いを増しました。